マンション大好き

銀ブラと「8日目の蝉」

20110904銀座

台風が来るというのに、土曜日、日曜日は東京へ行ってきた。
遠方に行くときの楽しみは、乗り物の中で本をたくさん読めること。
今回東京行きの御供は、角田光代さんの「8日目の蝉」

私は食べ物も趣味も一度始めたらずっーと同じものを続けるという超めんどくさがり屋なので、小説も、高校生のころから日本の小説家だったら曽野綾子、遠藤周作、田辺聖子等現在かなりご高齢になった方々の小説を中心に読んでいた。
が、遠藤周作さんはもうなくなったし、その他の人たちも以前ほどたくさん本を出してくださらない。(曽野綾子さんは精力的に本を出されているようで、近くの本屋さんでベストセラー新書に曽野綾子さんの「老いの才覚」が入っているのをみてびっくりした。)

そこで、ちょっと違う作家も開拓するか、と思って本屋さんで手に取ったのが「8日目の蝉」

この小説、たいそう評判でドラマにまでなったことがあるなんて全く知らなかった。

仲間は7日で死んでいくのに、8日目まで生きた蝉はどんな気持ちだろうか。
仲間においてけぼりにされてかなしいよね。という感想から、

8日目の蝉は他の蝉が見られなかったものを見られる。見たくないって思うかもしれないけれど、でも、きゅっと目を閉じてなくちゃいけない程にひどいいものばかりでもないと思う。
という感想に変わっていく主人公の気持ち。

自分を誘拐した女も、母も父も憎んだけど、憎むことで気持ちは安らかになったけど、憎めば憎むほど自分を狭く窮屈な場所に閉じ込めた。憎めば憎むほどその場所はどんどん自分を圧迫した。

ということに気付いた主人公。
強制的に「普通の親子関係」を壊された主人公にとって、作られた親子関係は「ギュッと目を閉じてなくちゃいけないほどひどいものでは」なかったということに気付いた主人公は解放された。

そういう結論でしょうか。

旅の始まりから読み始めてちょうど読み終わったとき私は銀座にいて、歩行者天国になっていた銀座を振り返ると、空が秋になっていた。
蝉はもうないていない。

八日目の蝉

投稿日 2011年9月5日(月) PM 5:05

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